ミュージック・マスターズ・コース・ジャパン(MMCJ)は、室内楽セミナーを中心とする国際教育音楽祭です。明日を担う若い音楽家を世界から招き、密度の高い音楽創造の場を日本に作ろうと、指揮者の大友直人とアラン・ギルバートが創設しました。毎夏、歴史ある日本の港町・横浜で開催しています。

COURSE

MMCJ2024受講生募集

ミュージック・マスターズ・コース・ジャパン ヨコハマ 2024(MMCJ2024)の開催につきまして、
以下のように受講生を募集致します。
皆様のご応募をお待ちしております。

2024年度募集要項

募集要項

MMCJ 2024 受講生募集要項

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スケジュール

2024年
7月1日(月)~7月16日(火) 室内楽リハーサル・レッスン
7月17日(水) 受講生室内楽コンサート
7月18日(木)~20日(土) オーケストラ、リハーサル・レッスン
7月21日(日) オーケストラ・コンサート

講師一覧

創設音楽監督
大友 直人
大友 直人
  • 東京交響楽団 名誉客演指揮者
  • 京都市交響楽団 桂冠指揮者
  • 琉球交響楽団 音楽監督

東京生まれ。桐朋学園大学を卒業。指揮を小澤征爾、秋山和慶、尾高忠明、岡部守弘各氏に師事した。タングルウッド音楽祭において、プレヴィン、バーンスタイン、マルケヴィッチからも指導を受ける。22歳で楽団推薦によりN響を指揮してデビュー。日本国内の主要オーケストラはもとより海外ではコロラド響、インディアナポリス響、ロイヤル・ストックホルム・フィル、フィルハーモニア管、ハワイ響などに客演、また数多くの著名ソリストとも共演している。2004年東京文化会館初代音楽監督に就任し、8年間つとめた。1988年オペラにデビューして以来、三枝成彰、千住明、黛敏郎によるオペラの上演を含め活発に活動。近年は教育にも力を入れ、国際音楽セミナーのミュージック・マスターズ・コース・ジャパンを盟友のアラン・ギルバートと共に運営している。第8回渡邉暁雄音楽基金音楽賞(2000年)、第7回齋藤秀雄メモリアル基金賞(2008年)を受賞。

チェロ
山崎 伸子
山崎 伸子
  • 桐朋学園大学特任教授
  • 東京藝術大学名誉教授

 広島生まれ。桐朋学園大学卒業。齋藤秀雄、レイヌ・フラショー、堤剛、安田謙一郎、藤原真理、ピエール・フルニエ各氏に師事。
 2007年から10年にわたりチェロ・ソナタ・シリーズを開催、2019年には「J.S. バッハ:無伴奏チェロ組曲」全曲演奏会を行い、好評を博した。
 「村松賞」、「グローバル音楽賞第1回奨励賞」「東燃ゼネラル音楽賞奨励賞」 受賞。現在、桐朋学園大学特任教授、東京藝術大学名誉教授。
 使用楽器はヒエロニムス・アマティ 1641年製。

ヴィオラ
鈴木 学
  • 東京都交響楽団 ソロ首席奏者

桐朋学園大学を卒業後、DAADドイツ文化交流会奨学生としてハンブルク国立音楽大学に留学。93~04年、オーストリーのリンツ・ブルックナー管弦楽団の首席ヴィオラ奏者を務める。04年4月に帰国。現在東京都交響楽団ソロ首席奏者。ルツェルン音楽祭(スイス)、サンガト音楽祭(インド)、サンタフェ室内楽音楽祭(アメリカ合衆国)等数々の音楽祭にソリスト、室内楽奏者として招かれるなど国際的活躍を続けている一方、ブロッホのヴィオラ組曲(コンチェルト版)、エロードのヴィオラ協奏曲等を日本初演するなどヴィオラの作品を積極的に紹介している。インディアナ大学等に招かれマスタークラスを行う他、桐朋学園大学院大学、桐朋学園OA、MMCJ等にて後進の指導にも精力的にあたっている。

クァルテット・エクセルシオ
ヴァイオリン:西野 ゆか、北見 春菜、ヴィオラ:吉田 有紀子、チェロ: 大友 肇
クァルテット・エクセルシオ

1994年桐朋学園大学在学中に結成。「繊細優美な金銀細工のよう」(独フランクフルター・アルゲマイネ紙)と2016年ドイツデビューで称賛された、年間70公演以上を行う日本では数少ない常設の弦楽四重奏団。ベートーヴェンを軸にした『定期公演』、20世紀以降の現代作品に光をあてる『ラボ・エクセルシオ』、次世代の弦楽四重奏団との共演『クァルテット・ウィークエンド』などのシリーズを展開しつつ全国的に活動。また、室内楽の聴衆の輪を広げる活動を積極的に行い、海外公演も回を重ねている。第2回大阪国際室内楽コンクール弦楽四重奏部門第2位、第5回パオロ・ボルチアーニ国際弦楽四重奏コンクール最高位、第19回新日鉄音楽賞「フレッシュアーティスト賞」、第16回ホテルオークラ音楽賞等受賞歴多数。2017年4月より浦安音楽ホールレジデンシャル・アーティストとしても活動している。

オフィシャル・ウェブサイト http://www.quartet-excelsior.jp/
フェイスブック https://www.facebook.com/QuartetExcelsior/

修了生の声

マーティン・シュルツ(ヴァイオリン)

マーティン・シュルツ(ヴァイオリン)

  • [参加年]2009、2010, 2011
  • [現 在]ベルゲン・フィルハーモニー管弦楽団(ノルウェー)
    第1ヴァイオリン奏者

参加当時、数多ある夏の国際教育音楽祭からMMCJを選んだ理由を教えてください

国際的で多様な充実した講師陣と、個人に対しても室内楽レッスンにおいても非常に熱心な指導です。また当時僕はまだアジアに行ったことがありませんでしたし、MMCJではユニークな文化プログラムも用意されていました。そしてMMCJ修了生であるヴァイオリニストの友人、ターン・トラバース(編集注:2006年参加)がこの音楽祭を強く勧めてくれたのです。

実際に参加してみて、感想はいかがでしたか

今まで参加した夏の音楽祭の中でも、MMCJの受講生たちは最も勉強熱心で、ひたむきで、質の高いリハーサルと演奏にすべてを捧げていました。期間中、僕は完全に室内楽に没頭していたと思います、リハーサルをしている時も、仲間たちと食事をしている時でさえも。

僕ら受講生の努力を讃える方法としてコンサートがあるのも素晴らしいです。日本の聴衆はとても耳が肥えていて音楽の知識も豊富だと感じましたね。

MMCJのユニークな点はどんなところだと思いますか

受講生も先生方も世界中から集まり、様々な言語を話すので、誰もがお互いを理解しようと一生懸命コミュニケーションに努めていました。そうした状況が親密なコミュニティ、まるでアーティスティック・ラボラトリーのような状況を作り出していました。そこでは批評される・評価されるという恐怖から解き放たれ、異なる音楽的アイディアを自由に試すことができると感じましたーーそれは新しいことに安心して挑戦できる環境でした。

MMCJに参加してどんなことが得られましたか

先生方ひとりひとりが、惜しみなく、たくさんの有益なアドバイスをくださいました。演奏技術だけでなく、音楽的アイディアを広げ、また今後のキャリアを築くための助言やインスピレーションを与えてくれました。あらゆる音楽的アドバイスは非常にレベルが高く、多くの作品について隅々まで学ぶことができました。現在の僕の仕事はオーケストラ奏者なので、オーケストラでの経験豊かなMMCJ講師陣のすぐそばで演奏できたことは、中でも価値ある経験になりました。

現在所属するベルゲン・フィルと、ベルゲンの街を紹介してください。

ベルゲンは作曲家エドワルド・グリーグのまさにホームで、ベルゲン・フィルはたくさんの録音や毎年ワールド・ツアーを通じてグリーグの音楽を世界に伝えています。創立は1765年、世界最古の楽団の一つです。また僕は「Bit20 アンサンブル」という新しい音楽に特化したグループでリーダー役を担い、ヴィオラ奏者の妻を含むオーケストラ・メンバー達と弦楽四重奏に取り組んでいます。この一年には、ベートーヴェンの作品132も演奏しました、これはMMCJで最初に勉強した曲でもあります!

今後の受講生たちへ、メッセージをお願いします。

この音楽祭では、誰もがそれぞれの音楽的アイディアや経験を提示するので、柔軟に、「正しい方法は常に一つ以上ある」ということを受け入れてください。そこではたくさんの素晴らしいアイディアがあり、誰にも答はありません。新しいことを試し、素晴らしい時間を楽しんでください!

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渡邊方子(チェロ)

渡邊方子(チェロ)

  • [参加年]2004
  • [現 在]NHK交響楽団 チェロ奏者

参加当時、数ある夏の国際教育音楽祭の中からMMCJ(MMCK)を選んだ理由を教えてください

当時、日本で参加した音楽祭で海外からも受講生が多く集まった音楽祭は珍しく、素晴らしい講師陣のもと、きっと他の音楽祭では味わえない貴重な体験が出来るものと期待し、MMCJに応募させて頂きました。

実際に参加してみて、感想はいかがでしたか

音楽祭の期間中は日本にいることを忘れるほど様々な言語に囲まれながら(英語がメインではありましたが)世界中から集まった音楽仲間たちと生活を共にし、リハーサルに没頭するという、とても新鮮な時間でした。教師陣の室内楽やオーケストラの指導はとても熱心で、レッスンだけでなく生活の多くの場面で教師陣とも交流出来る機会が多くあり、現在の私の音楽活動の糧となるアドヴァイスをいくつも頂きました。

MMCJのユニークな点はどんなところだと思いますか

日本に居ながら海外の音楽祭に参加しているような国際色豊かな時間を味わえる事です。参加人数が多くない事もあり、他の音楽祭に比べて受講生と講師陣の壁もなく、全ての参加者が家族の様に密にコミュニケーションを取ることができました。一日中、とにかく音楽創りに没頭していました。教師陣によるコンサートや、受講生による室内楽、オーケストラのコンサートか充実していた事もとても良かったです。

参加してどのようなことが得られましたか

この音楽祭を通して知り合った友人が今でも連絡を取り合ったり、お互いの国へ招きあってコンサートをする機会を作ったりと、交流が続いている事も素晴らしい機会であったと思っています。室内楽のリハーサルは言葉の壁を乗り越えてお互いの伝えたいことを音楽を通じて理解を深めようと皆が必死でした。そういった仲間たちと最後のオーケストラのコンサートで音楽を共に創り上げ時の感動も、今の私のオーケストラで演奏したいと願ったきっかけにもなっています。

今後の受講生たちへ、メッセージをお願いします

日本から参加される受講生にとっては日本に居ることを忘れてしまう様な国際色豊かな時間に身を任せて、一流の教師陣から多くの事を学んで欲しいと思います。海外からの受講生にとってはなかなか音楽祭という目的では来ることのまだ少ない日本で、是非多くの素晴らしい経験を持ち帰って頂きたいと思います。

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よくある質問

Q. MMCJは最初から最後の日まで全て参加しなければなりませんか?途中で学校の試験があり、どうしても抜けなければなりません。

A: レッスンやリハーサルに影響が出ない範囲で認められる可能性もありますので、個別に相談してください。

Q. スケジュールの都合で、どうしてもキックオフ前日にホテルに入ることができません。初日に到着するのではだめでしょうか?

A: 初日にオリエンテーションがありますので、それに参加することが大事です。特に初めて参加する場合には、最初の顔合わせのときに出席していることをお勧めしますが、事情によっては、多少の遅れであれば認められることもあります。なるべく早く、MMCJ事務局へご相談ください。

Q. 航空運賃をMMCJで負担していただけるということですが、上限があると聞いています。その額はいくらでしょうか?

A: 上限は出発地域ごとに毎年、最新の運賃事情をもとに決定します。発表は例年4月ごろになります。

Q. 自宅が横浜ですが、自宅から通えますか?

A: 全員指定されたホテルに宿泊していただきます。受講生が一緒に生活することもMMCJのプログラムの一部ですので、自宅から通うことは認めていません。

Q. 年齢制限はいつの時点での年齢でしょうか?

A: MMCJが始まる日の年齢が基準です。

Q. 日本へ行くのは初めてなので、指定されたホテルにたどり着けるか不安です。

A: 受講生には詳細な案内を送りますので、ご安心ください。

Q. 自分には食べ物に制限がありますが、大丈夫でしょうか?

A: 制限に配慮した食事を提供します。またホテルの朝食、外での夕食なども、十分対応可能です。受講生として選ばれたときは、なるべく早くどのような制限があるかを事務局にお知らせください。

Q. 日本滞在中にケガや病気になったときの医療費は払ってもらえますか?

A: 軽い症状に対処する最低限の薬は用意して無償で提供しますが、日本の医療サービスを受ける場合の費用は個人負担ですので、旅行保険を自分で手配することをお勧めします。日本人であっても、日本の健康保険に加入していない場合は同様です。

Q. MMCJが始まる前(あるいは終わった後)日本に滞在したいのですが、問題があるでしょうか?

A: MMCJは初日前日から最終日までの宿泊場所を用意し、宿泊費を負担します。それを越える宿泊については自己手配、自己負担です。日程、連絡先を念の為MMCJ事務局にお知らせください。日本滞在期間にかかわらず、往復航空券のMMCJ負担上限額は変わりません。

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